日本ブライト旅行社長のブログ
 
栃木県佐野市の旅行会社社長のひとり言です。
 


2006年6月5日を表示

否認一転「自供」 代表逮捕で巨大ファンドの前途多難

 わずか30人で4000億円近い資金を動かして派手な買収劇を繰り返し、国内外の企業と投資家に注目され続けてきた村上ファンド。インサイダー取引容疑という市場への裏切り行為に対して5日、東京地検特捜部の強制捜査が入った。逮捕されたのは、村上世彰代表だけだが、投資家離れは進みそうだ。トップが不在となる巨大ファンドの前途は厳しい。

 ■「これで組織が滅びるのは許し難い」
 「これで僕がつくってきたものが全部失われるのか。すごい悩んだ」

 東京地検が逮捕に踏み切る5時間前。村上代表は報道陣があふれる会見室で、いつもの早口に悔しさをにじませた。

 7年前に数十億円から始まったファンドを舞台に、大株主として世間に嫌われながらも、真っ正面から資本市場で主張してきた自負もあった。

 その自信に異変が生じたのは、村上ファンドがシンガポールに移転した5月以降。司直の手が伸びてからだ。ファンド関係者が東京地検から事情聴取で呼び出され、証券会社にまで調べが及んだ。先月末、村上代表も急きょ帰国し、2度にわたり、東京地検の取り調べを受けた。村上代表は「身に覚えがない」と激しく否認したとされる。シンガポールに帰る航空便は5日午前に予約が入ったままだった。

 だが、4日夜、一転してインサイダー容疑を示した検事調書に署名をした。村上代表は5日の会見前、知人らに電話をかけ、「容疑を認める」と説明。電話を受けたひとりは「すべての罪を認め刑に服することと引き換えに、ファンドの仲間を救うつもりだと感じた」。

 関係者は「否認すれば幹部が根こそぎ逮捕される可能性があり、ファンドが解体してしまう。だから早く容疑を認めた方が得策と考えたようだ」と話す。

 村上代表も「ライブドア(前取締役)の宮内さんの(ニッポン放送株を買いたいという)話は、僕以外は誰も聞いていない」と会見で強調。「これで組織が滅びるのは許し難い」と訴えた公開の場での「自供」は、逮捕不可避とみた村上氏のぎりぎりの決断だったようだ。

 だが、検察の受け止め方は極めて冷ややかだ。ある幹部は、村上氏の会見について「たまたま聞いた、を連発していた。自分が市場に対してしたことを何も悪いと思っていない」と批判した。

 複数の検察幹部によると、逮捕者を村上代表1人にしたのは、事件の構図が単純▽重要なことは村上代表が決める立場だった▽共謀したとされるファンド幹部らは容疑を全面的に認めた、などの理由だったという。5日の最終協議の時点で、逮捕予定者を1人にしぼりこんでいた。

 検察幹部のひとりは「村上氏の会見をテレビで見て、逮捕者を1人と決めたわけでは断じてない」と説明した。最後はトップとしての責任を問われ、逮捕される形となった。

 ■海外投資、引き揚げの可能性

 村上ファンドは存亡の危機にさらされることになった。巨額の資金運用をゆだねてきた海外の機関投資家らが、資金を引き揚げる可能性が一気に高まったためだ。

 「今後は(投資資金が)1000億円ぐらいは出ていくかもしれない」。5日の会見で村上代表は資金流出の可能性を認めつつ、「多くの人(投資家)が残ってくれるようです」とも述べた。

 村上ファンドの契約資産残高は、昨年末で3842億円。村上代表によると、社員30人でこれまでに2000億円のもうけをあげた。出資者は現在100社以上という。

 ファンドが投資家と結ぶ契約では、ファンドがそれまで通り運営できなくなった場合は契約を解約できる条項が盛り込まれるのが一般的だ。今回の逮捕は、それに該当する可能性がある。さらに、有罪が確定すれば、投資家から損害賠償を求められる可能性もある。

 村上氏は「阪神電鉄株の売却で1800億円が入る。現金は潤沢だ」と述べたうえで「私は完全に身を引くが、残るメンバーがやってくれる」とファンドの業務は続ける方針を強調した。

 ただ、村上ファンドはこれまで話題づくりが得意な村上代表の存在が資金を集めた側面が強く、「村上代表がいなくなれば、遅かれ早かれ崩壊は避けられない」(外資系ファンド筋)との見方が根強い。

 阪神問題などで村上代表のこわもてな印象が高まるにつれ、国内企業には「村上離れ」の動きも出始めていた。村上ファンドを創立時から支援してきたオリックスは提携を解消し、村上ファンドに投資してきたKDDIの企業年金基金も4月に契約を解除。インサイダー事件によるイメージ悪化はこうした動きに拍車をかけそうだ。

□ ルールを守ればモラルは関係ない。ギリギリのところで金儲けをしてないが悪い。 今回は、ルールを侵した村上氏。
計算づくの今日の記者会見。生き方が染み付いている。言い訳上手。

一見格好良いように思えるが・・・笑いの中に悲しさが

いつかきっと村上さんは復活するだろう!


   



6月5日(月)23:47 | トラックバック(0) | コメント(0) | 社長日記 | 管理


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