日本ブライト旅行社長のブログ
 
栃木県佐野市の旅行会社社長のひとり言です。
 


2008年1月24日を表示

あなたにはあるか?

経済産業省は「社会人基礎力」として3つの能力を挙げる。

多くの企業もまた、20代の若手社員にその基礎力を求めている。
その内容をみてみよう。

社会人基礎力」の具体的な要素

日々のビジネス現場ではさまざまな能力が要求されるが、特に20代の若手社員にとってどんな力が必要なのだろうか。
経済産業省ではそれを「社会人基礎力」と名づけ、具体的にまとめている。
同省に設けられた社会人基礎力研究会は、「社会人基礎力」の定義を「職場や地域社会の中で多様な人々とともに仕事を行なっていく上で必要な基礎的な能力」としている。
そして、それは大きく次の3つの能力で構成される。

前に踏み出す力(アクション)」「考え抜く力(シンキング)」「チームで働く力(チームワーク)」だ。さらに、これら3つの力の中に、以下のような12種の能力要素が盛り込まれている。

【前に踏み出す力(アクション)】
(1)主体性 (2)働きかけ力 (3)実行力
【考え抜く力(シンキング)】
(4)課題発見力 (5)計画力 (6)創造力
【チームで働く力(チームワーク)】
(7)発信力 (8)傾聴力 (9)柔軟性 (10)情況把握力 (11)規律性 (12)ストレスコントロール力

これらをみて注目すべきは、基礎力として知識や技能面を取り上げるのではなく、態度や心構え、意欲面に関する能力を列挙しているところだ。

つまり、社会に出て一人のビジネスパーソンとなり、実績を積んでいくためには、知識・テクニックの習得に走るのではなく、まず基本として行動意識や人間力をしっかり身につけるのが大事ですよ、と言っている。

確かに、知識やテクニックのみを積み重ねていっても、社会人としてハイレベルの意識や人間力がつくとはかぎらない。
しかし、きちんと意識や人間力を基礎として固めておけば、その後は、知識もテクニックもうまく身についてくるだろう。

20歳に不足している「前に踏み出す力」

さて、経済産業省は2000社近くの企業を対象に『企業の「求める人材像」調査2007』を行い、これら「社会人基礎力」との関連性を分析した(有効回答数684社)。

その結果をみると、29歳までの若手社員に不足がみられる能力は回答した企業全体で一致している。
それは第1に「前に踏み出す力」、第2に「考え抜く力」であった。
さらに、12の能力要素の中で、29歳までの若手社員に不足がみられるものは、「主体性」、「課題発見力」、「創造力」が指摘されている。

また、この調査では、職種ごとの集計もされている。例えば、営業系の職種に対しては、「前に踏み出す力」が最も強く求められており、要素別では、「実行力」、「主体性」、「情況把握力」を求める企業が多い。

事務・管理系の職種に対しては、「考え抜く力」が最も強く求められており、要素別では、「課題発見力」、「計画力」、「規律性」を求める企業が多い。

技術・研究系の職種に対しては、「考え抜く力」が最も強く求められており、要素別では、「実行力」、「課題発見力」、「創造力」を求める企業が多い、といった具合だ。

さて、どうだろうか。あなたのここ1年間の仕事ぶりを振り返ってみて、「前に踏み出して」いただろうか。

指示待ちではなく、主体性を発揮して仕事に先手を打つ。
周囲にはたらきかけをし、ビジネス現場を盛り立てていく。
失敗をおそれずに何かを実行していたかどうかだ。上司からみれば、これら前に踏み出している社員は実に頼もしいものだ。
前に踏み出す人は、いろいろとチャンスがもらえる可能性が高いだろう。

また、担当する仕事で「考え抜いて」いただろうか。いま関わっている事業・業務の課題や問題の本質はどこにあるかを見つけ出す。そして、その解決策を創造し、計画する。

専門知識に長けているだけでは30代以降のキャリアが危うくなる。

知識だけなら、記憶力のいい若手がどんどん入社してくるし、情報保存ならコンピューターがやってくれる時代だ。

30代以降は考え抜く能力こそ、雇われ続けるために大事な要素となる。



1月24日(木)06:01 | トラックバック(0) | コメント(0) | 自己啓発 | 管理


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