日本ブライト旅行社長のブログ
 
栃木県佐野市の旅行会社社長のひとり言です。
 


2010年9月5日を表示

韓国、孫戸妍さんの生家跡を訪ねて

5年前の2005年6月に、小泉純一郎(当時)総理が日韓首脳会談後の共同発表で引用した短歌があります。それは、2003年に他界した歌人、孫戸妍(ソン・ホヨン)さんの作品です。

切実な望みが一つ吾れにあり
諍いのなき国と国なれ


孫さんは韓国人でありながら、生涯日本語で短歌を詠み続けました。



孫戸妍さんは1923年に東京で生まれました。
生後まもなくソウルに戻り、京城進明高等女学校を卒業後、東京帝国女子専門学校に留学します。そこで短歌と出合い、佐佐木信綱さん、中西進さんに師事しました。
学業を終えてソウルに戻り、21歳のときに詩集『戸妍歌集』を講談社より出版し、その後『第一無窮花』『第二無窮花』『第三無窮花』『第四無窮花』『第五無窮花』(すべて講談社)を出版しました。

2001年には北出明さんによる孫戸妍さんの評伝『風雪の歌人』(講談社)も出版されています。

短歌は日本固有の定型詩ですが、それを通して祖国の美しさや韓国人の誇り、日韓両国のこと、夫・李允模(イ・ユンモ)さんとの幸せな日々、そして最愛の夫に先立たれた心情などを表わしました。

国、民族、家族、自然……様々な対象への愛を綴った孫さんの多数の短歌の中でも、特に夫を詠ったものには莫大な愛と莫大な涙が込められており、読む人の心を揺さぶります。

激動の歴史の中を生き抜きながら80歳まで人生を詠い続け、生涯で約2000首の歌を詠んだとされています。

1997年には青森県の六ヶ所村に孫さんの歌碑が建立され、1998年の正月には「宮内庁歌会始」に韓国人として初めて招待されました。和歌を通じて日韓文化交流に寄与した功績が認められて2000年には金大中大統領から花冠文化勲章が授与され、2002年には日本の外務大臣からも表彰されました。

孫戸妍さんの長女、李承信(イ・スンシン)さんも母親の才を受け継ぎ、エッセイ集や訳書などを韓国で多数出版する詩人であり、今年5月には第3詩集『沖縄に染まる(오키나와에 물들다)』を出版しました。

孫さんは2001年より闘病生活を送りながら、李さんとともに短歌を韓国語訳し、2002年に日韓対訳歌集『戸妍恋歌(호연연가)』(セムト社)を韓国で出版し、その翌年の2003年に亡くなりました。



孫さんの生家跡につくられたイタリアンレストラン「The SOHO」は、孫さんの長女が経営するお店で、店内の一角には孫さんの作品紹介や遺品コーナーが作られています。孫さんの作品の世界や人となりに触れながら、静かなレストランでゆったりとしたひとときが過ごせます。


住所:ソウル市鐘路区弼雲洞90
電話:+82-2-722-2732(韓国語)
FAX:+82-2-722-3920
Eメール:webmaster@thesoho.co.kr
(英語可、簡単な日本語可) 
予約方法:食事の場合は予約をした方がいいとのことです。予約は電話かEメールで。
営業時間:10:00~22:00(ラストオーダー21:00)
※食事はランチ12:00~15:00、ディナー18:00~22:00。喫茶としての利用は営業時間内いつでも可。
休み:日曜、旧正月、旧暦8月15日(変更されることもあります)。
The SOHOホームページ:(日本語)
孫戸妍さんのホームページ:(韓国語)

<アクセス>
地下鉄3号線「景福宮(キョンボックン)駅」2番出口から出てまっすぐ行き、左側にコンビニ「GS25」が見えてくるので、その角から左に曲がります。そのまままっすぐ行くと左側に「土俗村参鶏湯(トソクチョン・サムゲタン)」という伝統家屋の店が見えます。そこを通り過ぎ、そのまま道なりに行くと上り坂になり、その坂を上った突き当たりに「The SOHO」があります。徒歩約7分。



9月5日(日)22:37 | トラックバック(1) | コメント(0) | 旅行業界情報 | 管理

9月5日(日)訪問者

栃木県足利市を本店に県南地区に10店舗を展開する「スーパーヤマグチ」の石塚店から、H店長が業務を終えてお立寄り下さいました。

普段、バス旅行や行事があると飲物やおつまみを依頼をすると格安でご提供頂いています。

・地元でお世話になっている方からの購入。

例えば、PTA行事で飲物を購入するならPTAの委員さんの中で飲料販売をされている方にお願いをする。
「ボランティアだ。奉仕の心だ。」といいますが、委員さんへお願いをすることで、更なるご協力を得ています。

関係しているところに依頼をするのが良好な地域の交流になると思います。今まで通りでなく、今回はと見直すのはいかがでしょうか?

H店長もご夫妻は、学校や地域の行事に積極的に参加頂いています。

これでいいのです。
そのように私は思っています。



9月5日(日)22:12 | トラックバック(0) | コメント(0) | visitor | 管理


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