岩舟町住民投票の結果 |
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| 栃木県下都賀郡岩舟町では、過去3回の投票でいずれのも佐野市との合併に決まっていた「岩舟町」が迷走を始めました。
投票結果で「佐野派」「栃木派」と町内二極化が鮮明になり、合併問題は大きな不安要因を抱えながら進むことになり町民の不安に対して説明が求められます。
今月31日の私の住む「佐野市」との第10回法定協で、2月22日に予定されていた合併協定書の調印式の変更の可能性が浮上しました。佐野市、岩舟町ともに予定していた3月定例会への廃置分合議案の上程にも影響を与えそうです。 ただし、町長は記者会見で「積み重ねてきた民意は重い」と言及。栃木市との合併については仮に法定協が設置されたとしても、町長や議会をリコールして、町や議会を栃木市との合併推進の体制に変えるなどしない限り実現する可能性はゼロに近い。
しかし、民意の勢いで変わる可能性があります。 栃木県下都賀郡岩舟町の住民投票を巡る経過は、下記の通りです。
08年7月 岩舟町を含む栃木地区1市5町(旧栃木市、旧大平、藤岡、都賀の3町と西方町)か1市1町(佐野市と岩舟町)の合併枠組みを問う住民投票で1市1町を選択しました。「1市5町」の合併を推進していた栃木実町長(当時)が民意に負けて辞職をしました。 08年9月 町長選で「佐野市推進派」針谷育造氏が無投票で初当選しました。 08年10月 針谷町長(当時)が佐野市の岡部正英市長に合併協議を申し入れをしました。 09年3月 一転して「栃木推進派」となった針谷町長が合併協休止を申し入れをしまた。 09年6月 住民団体「佐野市との早期合併を実現する会」が針谷町長の解職請求(リコール)の是非を問う住民投票を本請求しました。 09年8月 住民投票でリコール賛成が過半数を占め、針谷町長失職 09年9月 出直し町長選で「佐野市推進派」茂呂幸司氏が初当選09年12月 茂呂町長が佐野市に合併協再開を申し入れ 10年12月 住民団体「岩舟町を考える会」が栃木市との合併協設置の是非を問う住民投票を本請求し投票となりました。
今回の住民投票は、栃木市との合併推進派の住民団体「岩舟町を考える会」が、昨年末に署名簿5155人分を添えて本請求。同じ下都賀郡で、医療圏などを共有する栃木市との合併が望ましいと主張。
住民投票の開票結果
賛成 5963 反対 4843 (無効票76) 当日有権者数は1万5122人。 (男7570人、女7552人)。 投票総数は1万882票、投票率は71.96%だった。
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| 佐野市との合併協議が進む中で、新たに栃木市との合併協議会を設置することの賛否を問う岩舟町の住民投票が23日にあり、即日開票の結果、賛成が反対を上回る5963票を獲得し、既に設置されている佐野市に加え、新たに栃木市との合併協が設置される見通しとなった。
08年夏に合併の枠組みを問う住民投票を行い、佐野市との合併が選ばれた。その後、合併協を設置し、12年4月に佐野市と合併することが決められています。
今回の結果が直接、栃木市との合併には結びつくことはないが、今後の方針について茂呂幸司町長は「佐野市とも十分に協議したい」と慎重な姿勢を見せた。
住民投票の結果、栃木市との合併協議会が設置されることになった。一方、茂呂幸司町長は「結果は真摯に受け止めなければならない。二つの協議会の設置が町政の混乱につながるとしたら非常に不本意」と消沈した様子だった。
町などによると、佐野市との合併調印式を2月22日に実施する方向で、その後、町議会に合併関連議案を提案する運びだったが、茂呂町長は想定外の票差に「日程も含め協議の中で決めたい」と姿勢を後退させた。
現在の町議会の構成は佐野派7、栃木派6。 議案が提出され可決されれば、栃木市との合併協議会が設置されても佐野市との合併が決まる。
住民投票を直接請求したのは栃木市との合併を求める住民団体「岩舟町を考える会」。 「最近の民意が正確に反映されてうれしい。町長のリコール請求を含め今後の対応を検討したい」と述べ。同会は告示後、栃木市との合併を推進する町議6人らを中心に、高校の学区や医療圏などでつながりの強い栃木市との合併を町民に訴え、支持を広げた。
勝利の知らせに同町静の事務所に詰めかけた100人を超える支援者らは歓声を上げ、万歳をして喜んだ。住民投票の請求者代表のひとりとなった舩田公平さん(68)は「歴史的につながりの深い栃木市との合併が住民の願いだ。万感の思い」と話した。しかし、今回の結果は直接、栃木市との合併に結びつかない。舩田さんは「佐野市との合併を推す町や議会にも直近の民意を尊重してほしい」として、働きかけを強めたいとしている。
これに対し、佐野市との合併を求める住民グループ「佐野市との合併を実現する会」(中田勝雄代表)では「合併は佐野市で決着済みと考えた佐野派の住民が、投票に行かなかったのではないか」と敗因を分析していた。
茂呂幸司町長は、栃木市との法定協設置に向け協議を開始する一方、来月22日に予定されていた佐野市との合併協定書の調印式について再考する意向を示した。栃木市との合併を目指す住民グループは佐野市との合併協議の停止を求めるとしている。
栃木市との合併の是非について町民は2008年の住民投票で約2000票差で否決の判断を下しており、09年の前町長リコール、出直し町長選でも佐野合併推進派が多数となっていた。
佐野市との合併を推進してきた茂呂町長は 「議会の議決に等しく、設置が義務づけられるので栃木市と法定協設置に向け協議に入る」 と話し、2月22日に予定されていた佐野市との合併協定書の調印式について 「31日の法定協で諮りたい」 と述べ、スケジュールの変更の可能性に言及した。
法定協設置相手となる栃木市の鈴木俊美市長は 「岩舟町は佐野市と合併協議を推進しており、その方向性を見極めたい」とした。
佐野市の岡部正英市長は 「茂呂町長の考えを聞いた上で対応したい」
福田知事は 「動きを見守りたい」とそれぞれコメントを発表した。
31日の佐野市との第10回法定協、2月22日に予定されていた合併協定書の調印式の変更の可能性が浮上。佐野市、岩舟町ともに予定していた3月定例会への廃置分合議案の上程にも影響を与えそうです。
ただし、茂呂町長は記者会見で「積み重ねてきた民意は重い」と言及。栃木市との合併については仮に法定協が設置されたとしても、町長や議会をリコールして、町や議会を栃木市との合併推進の体制に変えるなどしない限り実現する可能性はゼロに近い。一種のガスぬきととれる。これが今後も混乱と不安を招く原因になるかと思います。
今後は、多くの住民が佐野市との合併に不安を持っていることを真剣に受け止め、町民に対しより丁寧に説明、理解を得ることをやってこなかった反省をいかさなければならないと思います。
揺れる民意。絶えず不安を取り除くこと。
勝つという結果の前には、勝つための努力がなくてはいけません。そう考えると、戦うべき相手は他の誰でもない自分の意志です。
勝利が全てない。 勝とうとする努力が全てなんだ。 成功する人間とそうじゃない人間の違いは体力の差でも、知識の差でもない。意志の差だと思います。
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1月24日(月)07:20 | トラックバック(0) | コメント(0) | 社長日記 | 管理
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