日本ブライト旅行社長のブログ
 
栃木県佐野市の旅行会社社長のひとり言です。
 


ウィンストン・チャーチル

イギリスのBBC放送の「時代を超えた最も偉大な英国人」で英国民から、第2次世界大戦中に英国を率いたチャーチル元首相が1位に選出されました。

2位は土木・造船技術者ブルネル
3位はダイアナ元皇太子妃  

チャーチルは「変人ぶり、寛大さ、性格の強さという英国人らしさを最も併せ持った人物」(推薦人のモーラム元北アイルランド相)との声援を受け、2位に5万票差以上の約45万票を獲得した。  

サッカーの大スター、ベッカム選手も「英国人が希望と勇気を必要とした時の偉大な指導者だった」とチャーチルを支持した。

ダイアナ元妃は「国民の共感」の評点では10人中最高だったが、指導力や才能の面で及ばなかった。

英BBC放送の「時代を超えた最も偉大な英国人」視聴者投票の最終集計4位以下は、博物学者ダーウィン、劇作家シェークスピア、物理学者ニュートン、元ビートルズのジョン・レノン、女王エリザベス一世、ネルソン提督、清教徒革命のクロムウェルの順です。


偉大な英国人とされるイギリスの元首相ウィンストン・チャーチルには「人は得ることで生活(living)を営むことができるが、人に与えることで真の人生(life)
を生きることができる
。」との名言があります。



昨年10月3日オフィシャル・チャート・カンパニー(OCC)が発表した英アルバムチャートで、第2次世界大戦中の英国を率いたウィンストン・チャーチル元首相の有名なスピーチなどを収めたアルバムが、4位にランクインしました。

「Reach For The Skies(原題)」と題された同アルバムは、英軍とドイツ軍が戦った「バトル・オブ・ブリテン」の70周年を記念して、英空軍の音楽隊であるセントラル・バンドがリリースしたものです。

チャーチル元首相は1864年生れです。
90歳の誕生目を祝うため、日本の吉田元首相がイギリスを訪れ「サー・ウィンストンは政界を退かれても、なお依然として全英国民の敬愛の的となっておられるのは、英国民の気質、気持を最も良く代表しておる人物であるからと思います。いかなる困難な事態に直面してもユーモアを忘れず、初心を貫ぬくという大胆な態度こそ、大英帝国が数世紀にわたって近代欧州政治、いや世界政治に残した偉大な歴史の原動力であるからであります。」と語りました。

Never Give Up
ウィンストン・チャーチル元首相が亡くなる少し前、彼が英国のハーロー校の卒業式でスピーチです。

ウィンストン・チャーチル、第二次世界大戦のとき
ナチス・ドイツから英国を救った英雄である。

年老いた、かつての英国首相は、山高帽をかぶり静かに千人もの学生が固唾を呑んで待つ講堂にゆっくりと入ってきた。

脇のテーブルに帽子と分厚いコートを置き、しばらくじっと若者たちの顔を見ていた。

そして、少し低い声で。

Never give up『絶対にあきらめるな!』
と言った。

チャーチルのスピーチは60分を予定されていた。
学生たちは次に元首相がどんな言葉を語るのか、
チャーチルを見つめた。

しばらくして、チャーチルは学生たちの顔をみて、
先ほどよりも少し声を上げて
Never give up 『絶対にあきらめるな!』
と繰り返した。

そして、また、しばらく学生たちを鋭いまなざしで見つめると、今度はほとんど叫ぶような声で
Never give up 『絶対にあきらめるな!』
と言い、静かに帽子とコートを手に取り、ゆっくりとした足取りで講堂を後にしたのである。

学生たちは思った。
彼が語るはずだった60分のスピーチは、
祖国英国を救った英雄が残した
僅か三つの言葉

Never give up 『絶対にあきらめるな!』
で十分であり、何も他に望むものは無いと悟ったとき、
学生たちはチャーチルの姿が消えるまで万雷の拍手を送ったのである。

チャーチル元英国首相の言葉に「2時間のスピーチであれば、準備に10分欲しい。30分のスピーチならば準備に30分、10分のスピーチならば1時間は必要だ」といっているそうです。

言葉の重みを考えさせられます。



言葉に対する政治家の思いといえば、
ナチス・ドイツを相手に第二次世界大戦を戦った
英仏二人のリーダーを比較したいと思います。

一人は、言葉の力を信じ、
言葉によって人々を奮い立たせた
英元首相ウィンストン・チャーチル。
(彼は1953年ノーベル文学賞を受賞しました)
首相就任直後の1940年5月13日、
彼は議会でこんなスピーチをしています。

「血と労苦と涙と汗、このほかに私は、皆さんに捧げるものは何もない」「我々の政策は何かと問われたら、海で、陸で、空で、神から与えられた全ての力を振り絞って、戦いぬくことだと答えるしかない」「我々の目的は何かと問われたら、答えは一つ。勝利である。どんな犠牲を払おうとも、どんな恐怖があろうとも、どんなにその道が長く険しくても勝利しかない。なぜなら勝利なくして我々の生存はないからだ」「来たれ、そして力をあわせ、我々と共に前進しよう」

他方、多弁であるよりも、寡黙の効用を説いたのが、
戦後、仏大統領になったシャルル・ドゴールです。
以下は、彼の著書『剣の刃』(1932年)の中の一節です。

「寡黙は態度を荘重にする。沈黙ほど権威を高めるものはない。沈黙は強者には重厚さを、弱者には安全を、高慢な者には謙虚さを、虐げられた者には誇りを、賢者には慎みを、そして愚者には機知を与える」

自らの言動が国民心理に及ぼす影響を十分計算して、
自らを演出した二人のリーダー。



トップの言葉は重いのです。


言霊は、人格から聞こえてくる。
良いことを言っても響かない。
たった、ひと言でも「ありがたい」と伝わる言葉。



1月17日(月)07:12 | トラックバック(0) | コメント(0) | 社長日記 | 管理

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