日本ブライト旅行社長のブログ
 
栃木県佐野市の旅行会社社長のひとり言です。
 


ブルータス - BRUTUS 700号

ブルータス - BRUTUS 700号



本を読むことが読書なのではありません。
自分の心の中に失いたくない言葉の蓄え場所をつくりだすのが読書です。

ゼロ年代から10年代に入り、無数の困難に直面している現代社会。そこを生き抜くためには、ただ傍観するだけではなく、社会のこと、そして自分のことを考えて問題に向き合わなければとみんなが思い始めていることが、このベストセラーの結果に映し出されているのではないでしょうか。

今回の特集では、いま話題の本を通して、識者の方々が「世の中」を考えています。その意見を読んで、みなさんはさらにどう考えるのでしょうか? 

『これからの「正義」』の著者サンデル教授も、著書の中で「自分が何を考え、またなぜそう考えるのかみきわめてはどうだろうか」と言っています。
それは「いまを生き延びるため」にです。

ゼロ年代から10年代に入り、無数の困難に直面している現代社会。そこを生き抜くためには、ただ傍観するだけではなく、社会のこと、そして自分のことを考えて問題に向き合わなければとみんなが思い始めていることが、このベストセラーの結果に映し出されているのではないでしょうか。



2010年代に入った日本人は、皆が信じていたものがどんどん不確かになっていく状況を目の辺りにしています。終わりの見えない不景気。政治不信。不穏な国外情勢。少子化、高齢化。医療、教育、雇用の危機……。

「社会?別に知らないよ、政治とか関係ないし」という人でも、自分の手にしているものが奪われたり失われるかもしれない、という可能性に気づいた瞬間、それを考えざるを得なくなる。

いま日本が直面しようとしているのは、そういう状況かもしれません。そんな時こそ本は、時代を読み解く手がかりになるのではないでしょうか。

「世の中」とは、いま日本人が置かれているこのリアルな「世の中」。ですから故人偉人を軸にしたものと違い、今回はいま活動しているなるべく若い語り手、70年代以降生まれが過半数です。

こうした世代の語り手が目立ってきたことも重要ですが、立ち位置や専門はそれぞれ様々でも、彼らに共通して言えることがひとつあります。
それは問題の先、つまり自分たちの生きる未来を見ようとしていることです。

もちろん本に「答え」そのものはなく、彼らが何か正解を指し示してくれるわけでもありません。しかしその言葉は、何かヒントになるものと実感しています。



12月18日(土)07:55 | トラックバック(0) | コメント(0) | BOOK | 管理

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