東京スポ 特集 山下泰裕先生 |
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| 山下泰裕 ロス五輪金メダルは苦悩の始まりだった。
勝者と敗者が紙一重で明暗を分けるスポーツの世界にあって、その厳しさや不条理を強く実感したのが不世出の柔道家山下泰裕先生(現在53才)だった。
右脚を負傷しながらモハメド・ラシュワン(エジプト)に一本勝ちした、ロサンゼルス五輪無差別級決勝戦はいまも語り継がれる名勝負。1984年(昭和59年)8月11日、金メダルに輝いた後の苦悩を本人が明かした。
東京スポーツ最終紙面の創刊50周年特別企画「時空自在」9月4日(土)号に1面掲載された記事です。
※ラシュワンに「なぜ山下の右脚を攻めなかったのか」と質問をすると「私は柔道家でアラブ人。卑怯な試合はできない。」と答え、翌1985年、国連教育科学文化機関(ユネスコ)のフェアプレー賞を受け、その後は審判員として北京五輪などに参加。
山下泰裕先生、子どもたちにロス五輪決勝を例に挙げて「相手を敬う心」を説く。ふくらはぎに肉離れを起こした山下先生の右脚を狙い撃ちせずに、ラシュワンは正々堂々と戦った。このエピソードは、対戦相手は敵ではないとする柔道精神を伝える格好の材料。
過去なんか全部忘れていい
数々の公職を務めて来た山下泰裕先生。現在も多くの肩書がある。 「過去なんか全部忘れてもいいと思う。過去の栄光に生きる人間じゃなくて、現在、未来に生きる人間でいたい。今の自分を見てほしい」と山下先生は語る。そして、学生ら若者について、危惧もしている。
「スポーツ離れ、コミニュケーション不足、新しいことにチャレンジしない、折れやすい・・・。相手を思いやる心が欠けて、他の人と力を合わせていくことが出来ない。それに対して自分に何ができるかを日々問うている。」
山下先生の夢は「スポーツを通して人々がマナーを守ったり、フェアプレー精神を発揮したり、社会助け合い、おもいやったりしていく。子どもたちが夢を持って生きていく。そういうことのために汗をかきたい。」
現在の日本社会を「病んでいる。ストレスが増えて、心が病んでいる」とみる。人々が生き生きした社会をつくるためにも「スポーツ省をぜひ設立するべき」と訴えた。
全日本選手権9連覇、世界選手権3連覇、連勝記録203…無類の強さで数々の金字塔を打ち立てた史上最強の柔道家・山下泰裕先生。 同じモーションから繰り出される変幻自在の足技。立ち技から寝技への連続攻撃など革命的な柔道を繰り広げた山下だが、その柔道人生は必ずしも順風満帆とは言えない。強い練習相手がいない、ライバルたちの反則まがいの攻撃…。それでも山下はそのすべてを乗り越え、自らの力に変えていった。
希代の柔道家はいかにして生まれたのか、そしてロス五輪で絶体絶命のピンチから悲願の金メダルを手にした。
公式ホームページ 山下泰裕
ゴシップ記事ばかりの新聞記事だけでなく、このようなことも取り上げることに感心しました。
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9月7日(火)07:29 | トラックバック(0) | コメント(0) | スポーツ | 管理
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