日本ブライト旅行社長のブログ
 
栃木県佐野市の旅行会社社長のひとり言です。
 


COWICHAN SWEATER(カウチンセーター)

カウチンセーター


カナダ、ブリティッシュコロンビア州からワシントン州(アメリカ)にかけてアメリカ大陸西端に住むネイティブ「Coast Salish」族。その中でもバンクーバー島南部に住む人々は、太平洋から直接吹きつける風と、冬大量に降る雨、といった過酷な自然の中、漁業、林業、そして狩猟と共に生活し、自らの生活着として着ていたのがカウチンセーターです。

羊を放牧し毛を刈り、その原毛から糸を紡ぎセーターに編んでゆきます。



1940年代後半より、カウチンセーターは単なる家庭の編み物から、カナダを代表する特産品の一つとして成長します。トーテムポールを代表とする木彫り(Carving)、カナダヒスイ等のジュエリー、毛皮、それらカナダを象徴とする交易品にカウチンセーターも含まれるようになり、カナダを訪れた国賓への贈り物として珍重されるようになります。と同時に、人種を問わず生活に密着した「普段着」としても人気の高い防寒着(セーター)としてその地位を築いてゆきます。

  カナダのお土産

伝統的なカウチンセーターは、白やグレー系をベースとして、狩猟文化を反映した自然に関する模様(鹿などの動物が多い)と色々なデザインの組み合わせた物が編み込まれているのが特徴です。
親から子供へ、祖母から孫へ代々受け継がれているそうです。厳しい環境、冬の寒さに耐えられるため屋外で作業をする為の着るものだったらしく太い毛糸で編まれ、厚地で丈夫に作られており、本来のものは脂肪分を抜かないで作られたため撥水性、防寒性も高い知恵の詰まったセーターです。

カウチンセーターを販売しているKANATA(カナタ)は、カナダ・バンクーバ1979年創業されました。
カナタのニットの中の1950年代のデザインを再現したビンテージシリーズは、レトロな感じが凄く良いです。
毛糸はビンテージヤーンという物を使用しているらしく着心地、保温性抜群です。

人気のサンダーバードです。



数千年前、ベーリング海峡を渡ってアジアからやって来たモンゴリアン(黄色人種)。アラスカから次第に南下し、太平洋岸にその居を構える各部族の文化は、太平洋岸流(暖流)と大量の雨によって育まれた豊穣な海と森の資源、恵みとは切り離すことのできないものです。

ノースウエストカナダ マップ & カウチンレーク



有名ブランドは、下記の二つです。
・「KANATA」
・「フライヤーフック」(Flyer Hooks)

多少大きさが1枚1枚違いますが、編む職人によって変わるのでこれもカウチン手作りの証明といえるでしょう。

カウチンは男女兼用ですので、ご夫婦で一枚使いまわすこともできます。カウチン族が作り続けてきた伝統的カウチンセーターは親から子へ、祖母から孫へ、代々受け継がれています。厳しい自然環境を生き抜いてきた彼らの智恵が詰まったセーターで、もともと屋外で作業をするときに着るものだったので、厳しい冬の寒さに耐えられる暖かさを持っています。
厳寒の季候で、育った羊毛の油分(ラノリン)を含んだピュアバージンウール100%を、脱脂を抑えて機械で紡ぎ、職人たちがきっちりと目を詰めて手編みをしています。だから、カウチンセーターは風を通しにくく、ラノリンを含んでいるため雨・雪をはじき、汚れなどをつきにくく、コート代わりになる暖かさです。

永く着る程に味わいが深まり、親子2代(100年)はもつという耐久性もあると言われています。



2月17日(水)07:32 | トラックバック(0) | コメント(0) | ファション | 管理

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