兵法に学ぶ |
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| 道とは、民をして上と意を同じくせしむる者なり。 故に、これと死すべく、これと生くべくして、疑わざるなり。
道というのは、一人ひとりのチームメンバーを、リーダーの思っている気持ちと同心にさせることです。 そうすることによって、チームメンバーはリーダーと一緒に、死生を共にすることを疑わないのです。
※孫子の兵法から、孫武の言葉。
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| 戦略のバイブル「孫子の兵法」 孫子は、約2500年前に書かれた世界最古の兵法書。 中国の春秋時代に呉国の天才軍師だった孫武の言葉を、まとめたもの。
現代でも孫子が読まれている理由は、戦争に関わらず、社会生活に通じる有用な理が書かれているから。
孫子は13篇で構成され、大きく4つに分類されます。
1.開戦前の心得 計篇(戦争を始める前の心得) 戦争は敵を欺くものである。 作戦篇(戦争に対する考え方) 戦上手は、敵地で兵糧を手配する。 敵地で調達した兵糧の価値は普通の2倍である。 戦争は速やかな勝利こそが、素晴らしく、長期戦は、愚の骨頂である。
謀攻篇(戦わずして勝つ方法) 敵情を知り、自軍の状態をを知っていれば、百戦しても負けない。 最善の策は敵の陰謀を破ることで、次善の策は敵と連合国の外交関係を断つこと、そして最低の策は敵の城を攻めること。
2.実際の軍事行動 形篇(負けないための諸条件を整える) 勝利する軍は、まず勝利を確定しておき、その後に勝利を実現すべく戦う。 敗北する軍は、まず戦ってから、勝利を得ようとする。
勢篇(勝負を左右する勢いについて) 戦上手な人は、軍隊の勢いをい利用することに力を使い、兵士個人の能力に頼らずに軍隊を運用する。
虚実篇(敵の虚を付く方法) 戦上手は、敵を思い通りに動かして、敵の思い通りに動かされはしない。
3.軍の運用法 軍争篇(戦争を有利に進めるための方策) 回り道を近道に変え、悪条件を有利に変えなければならない。
九変篇(様々な状況に対応する方策) 賢い人は、必ず利と害の両面から考えを巡らせる。 戦局の変化に精通している人は、軍隊の指揮に長けている。
行軍篇(行軍中の注意事項と敵状把握の方策) 兵士たちがまだ将軍に親しみ懐いていないのに懲罰を行うと、兵士たちは心服せず、心服しないと働かない。兵士たちが既に親しみ懐いているのに懲罰を行わないと、威厳が損なわれ、兵士を働かせることはできない。
兵士たちを統制するには、兵士と親密に交流し、懲罰を厳格に行う必要がある。
地形篇(様々な地形において柔軟に戦うための方策) 地形を理解し、地形に応じた戦法をとれるようにしなければならない。 地の利を得るように軍隊を動かさなければならない。 兵士には、最愛のわが子のように愛情深く接しなさい。
九地篇(土地・環境が与える兵士への心理的影響を捉えた方策) 敵が大切にしているものを奪えば、敵を混乱させることができ、自分の思い通りにできる。 兵士は絶体絶命の窮地に置かれて、初めて生き延びようという気持ちになる。
4.火計とスパイの用法 火攻篇(火計の際に重要なポイント、戦後処理の重要性) 放火した火が敵の陣営の中で燃え出した時は、素早く反応して外から兵を攻めさせる。
戦って攻撃して奪い取りながらその戦果を収めずに無駄に戦争を続けると災いとなる。
用間篇(戦争におけるスパイの使い方) 全軍の中で一番親しいのは、将軍と間諜である。間諜は最も大切な情報を持っている。
孫子の兵法6原則 相手の力を知り、自分の力を知る。 相手の力を分散させて守勢に追い込む。 相手の弱点を不意を突いて攻める。 正攻法と奇襲の二つの作戦を組み合わせる 守りは静かに、攻めは一気にたたみかける。 力に応じた戦い方を心がけ、変化に対応する。
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9月25日(金)23:50 | トラックバック(0) | コメント(0) | こころに残る言葉 | 管理
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