シロッコが復活 |
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| フォルクスワーゲンに、シロッコが復活した。 類のない美しいフォルムに、日本上陸を待ち望んだファンも多いことでしょう。
アクセルを軽く踏んだだけで一気にピークへ到達する。 エンジンは、その排気量からは想像もつかないパワーを生み、目の覚めるような加速感をもたらす。 低い重心による優れたスタビリティ。
そして、鋭く的確に反応するハンドリング。
“サハラ砂漠からの熱風”という名の通り、シロッコは、熱い風となって駆け抜けることでしょう。
Scirocco 初夏にアフリカから地中海を越えてイタリアに吹く暑い南風(あるいは東南)である。サハラ砂漠を起源とする風で、北アフリカでは乾燥していているが地中海を越えるためイタリア南部到達時には高温湿潤風となり、時に砂嵐を伴う。
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| ジウジアーロによるデザインが与えられて初代モデルが誕生したのは今から34年前の1974年のこと。
1974年といえばVWは名車ゴルフIをデビューさせた年だが、実はシロッコはゴルフより数ヶ月前に登場していた。カルマン・ギアの後継として企画されたスポーツ・クーペとして、ゴルフIと共通のプラットフォームが与えられ生み出されたモデルだった。
初代(1974-1981年) 初代・前期型偉大なロングセラー・ビートルがゴルフⅠに世代交代した1974年3月に、ゴルフⅠをベースに開発発売されたのがシロッコ。
機械的はゴルフをベースとしていたが、より低い車高とスポーティーな操縦性のために大幅に手が加えられていた。長いノーズ・大きく傾斜したフロントスクリーン、短くカットされてスポイラー風に処理されたハッチバックテールが清新なスタイルは、パサート・ゴルフⅠなどの一連の新世代フォルクスワーゲン車同様、イタルデザインのジョルジェット・ジウジアーロのデザインであった。
このスタイルは1976年にデビューした日本のホンダ・アコード(初代)にも大きな影響を与えている。 車体寸法は全長3855mm・全幅1624mm・全高1309㎜であった。
初代シロッコは好評で、オペル・マンタやフォード・カプリなどのライバルをしのぐ販売成績を収め、1981年までに504,153台が生産された。
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| 二代目(1982-1992年) 二代目1982年に登場した二代目はゴルフⅡ同様、ジョルジェット・ジウジアーロの手を離れ、フォルクスワーゲン社内でデザインされた。
実用車であるゴルフやパサートではそれほど問題にはならなかったが、シロッコの場合、デザインの内製化によってスタイリングの切れ味が落ちたことは顕著で、初代ほどの人気を得ることができなくなった。
7年間で50万台以上が生産された初代に対し、10年間で291,497台という二代目の販売成績が市場の評価を物語っている。
ボディデザインは大幅に変わったが、プラットフォームは初代を流用していた。デザイン上の特色は当時流行のリアスポイラーがテールゲートのウインドウ下端より上に装着されていた点が挙げられる。80年代にふさわしく装備は充実し、本革シートやパワーウィンドーが選択可能となったが、初期型ではパワーステアリングが未設定で、特に導入当初の日本市場では不評を買った。
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| フォルクスワーゲン Scirocco ポルトガル・リスボン近郊
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| 20年振りの復活。日本デビュー
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6月1日(月)07:14 | トラックバック(0) | コメント(0) | Car Collection | 管理
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