自然と国家と人間と |
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| 自然と国家と人間と (日経プレミアシリーズ) (新書)
「氷河湖が決壊したら私たちは死ぬしかない!」「ゴミをいくら拾っても中国や韓国から延々と漂着する」「何が何でも戦死した日本兵のご遺骨を祖国に還す」―。 アルピニスト野口健が現場で見た、聞いた、感じたこと。 地球の異変、自然との共生、国家への思いを語りつくす。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より) 野口 健 アルピニスト、了徳寺大学客員教授。1973年アメリカ・ボストン生まれ。 植村直己の著書に感銘を受け、登山を始める。 16歳にしてモンブランへの登頂を果たす。 99年エベレスト(ネパール側)の登頂に成功し、「7大陸最高峰世界最年少登頂記録」を25歳で樹立した。 2000年亜細亜大学卒。
以降、エベレストや富士山に散乱するゴミ問題に着目して清掃登山を開始。 07年エベレストを中国側から登頂に成功。 清掃活動に加え、地球温暖化による氷河の融解防止に向けた対策、日本兵の遺骨調査活動に力を入れている。
「国が動かないなら私が現場で行動する」とある。 エベレストや富士山での清掃登山、戦没者の遺骨収集、ヒマラヤやツバルでの地球温暖化問題の調査…。 野口さんは、すぐに「現場」へ飛んでいく。 そして感じたことを率直に訴える。 こうしたストレートな行動力で大きなムーブメントをいくつも起こしてきた。
清掃登山も最初は誰にも相手にされなかった。 それが今では、日本政府や世界をも巻き込み、ひとつの「トレンド」になっている。 根底にあるのは、「絶対にあきらめちゃいけない」「信念は曲げない」という強い気持ちだ。 閉塞感に覆われた現代の日本にあって、こうした“破壊力”は痛快である。
(日本経済新聞出版社・898円)
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3月24日(火)07:25 | トラックバック(0) | コメント(0) | BOOK | 管理
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