日本ブライト旅行社長のブログ
 
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日本映画がアカデミー賞をダブル受賞

米映画賞の最高峰、第81回アカデミー賞の発表・授賞式が22日、ハリウッドのコダック・シアターで始まった。
日本から短編アニメ賞部門にノミネートされていた加藤久仁生監督の「つみきのいえ」がみごと栄冠を獲得した。

 オスカー像をしっかりと握りしめて壇上に上った加藤監督は「めちゃくちゃ重いね」と笑いを誘った後、「サンキュー・アニメーション、サンキュー・アカデミー、どうもありがとう」と、何度も感謝の言葉を繰り返した。



水に囲まれつみきを積んだような部屋でひとりの老人が暮らしている。
水没している階下にパイプを落とした彼は、それを拾うためにもぐり、それぞれの部屋に刻まれた家族の思い出にめぐりあう。

いまはいない妻、娘、なつかしい人々の大切な記憶が静かなタッチで描かれ、純度の高い心にしみる作品となった。
地球温暖化のテーマも秘められている。



アカデミー賞の外国語映画部門を受賞した「おくりびと」は“納棺師”という仕事を通し、人間の生死という普遍的なテーマを問いかける作品。モントリオール世界映画祭でグランプリを獲得するなど、国内外で高く評価されている。

 「この賞は半分は主演の本木雅弘さんのもの。すばらしいスタッフが、みんなこの映画をさぐりながら、理解してくれた。海外の言葉の通じない人たちにこの映画が通じたということは、うれしいことです。映画は言葉を越える。国を越えることがわかった」

 受賞後の会見で滝田監督はこう喜びを表現した。



物語の主人公は上京してオーケストラのチェロ奏者となった大悟(本木雅弘さん)。

 ところがリストラで転職を余儀なくされ、故郷の山形に帰ることに。
そこで、彼は亡くなった人の体を清め、棺に納める納棺師になり、師匠(山崎努さん)のもと、悪戦苦闘の日々を送る…。

主役の本木さんは撮影前、本職の納棺師に付いて訓練を受けたが、それだけでは満足できず実際の納棺の場にも立ち会うなど、徹底的にリアルな役作りにこだわった。

 最後には、指導役の「本物」の納棺師は「もうあなたは立派に納棺師ができますよ」と太鼓判を押されたという。

「第32回日本アカデミー賞」で10冠を獲得。
国内外の映画賞などの通算受賞数は61冠となった。

 英語題は「Departures」は日本語で『出発』『旅立ち』の意味。

米アカデミー賞で最優秀外国語映画賞に選ばれた滝田洋二郎監督の「おくりびと」は「死」をテーマに掲げた異色の作品。関係者の深い関心と多彩な持ち味を生かして栄冠をつかんだ。

 公開前、地味な題材の「おくりびと」の興行はあまり期待されていなかった。ところがこれまでに興行収入が30億円を超える予想外のヒット作に。モントリオール世界映画祭でグランプリを受賞するなど海外でも高い評価を受けた。

 ヒットの第一の理由は作品づくりへの純粋さ。そのキーパーソンが主演の本木雅弘さんだ。

 十数年前にインドを旅した際、死者を見送る儀式を目にして生と死が隣り合う死生観を体感。
その後、遺体をひつぎに納める「納棺」の世界を知り「神秘的かつ映画的」と映画化の構想を長く温めていた。
旧知の中沢敏明プロデューサーに構想を打ち明け、企画が進みだした。

 映画では、心を込めて死者に接する美しい所作で生命の尊厳を表現した本木さんだけでなく、山崎努さんや余貴美子さんら力量のある俳優が演じた市井の人々の姿が共感を呼んだ。
さらに滝田監督ならではのユーモアや、放送作家として活躍する小山薫堂さんの脚本による時代性が加わって、文化の違いを超えた作品が完成した。

しかし、時代劇以外がオスカーをとるなんて・・・。

凄いぞ!



2月23日(月)21:27 | トラックバック(0) | コメント(0) | テレビ・映画 | 管理

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