ハワイ州誕生までの長い道のり |
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| ハワイが正式にアメリカ合衆国の第50番目の州となったのは、1959年8月21日。
アメリカ併合から約61年後のことだった。 州の誕生までの道のりは平坦なものではなかった。 1930年代後半に州への昇格運動が本格化し、1940年には住民の意向を問う投票が行なわれ、投票者の2人に1人は賛成であることが明らかになった。 しかし当時の米国議会では、ハワイが米国本土から離れていることや、人口の多数を占めているのがハワイ人や日系人であることなどを理由に反対する議員が多く、議題として積極的に取り上げられる情況には至らなかった。
第二次世界大戦が終わるとともに、中断していた立州運動は再び活発化。 昇格案は1947年、1950年、1953年と議会に提出されたが、いずれも否決された。 反対の理由は以前と変わらず、「本土から離れている」、「政治勢力のバランスがくずれる」などというもので、根底には「ハワイでは白人が少数派」という人種的な問題があったと考えられる。 しかし、こうした反対理由を跳ね返す原動力となったのは、第二次大戦における、戦場でのハワイ出身者の活躍で、強硬に反対していた南部の議員たちも認めないわけにはいかなかった。
1958年、アラスカが49番目の州に昇格すると、「本土から離れている」という反対理由は説得力を失い、ついに1959年8月21日、ハワイの州への昇格が公式発表されたのだ。
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2月14日(土)08:10 | トラックバック(0) | コメント(0) | 旅行業界情報 | 管理
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