のしの正しい使い方 |
|
| のしの正しい使い方 【のしは慶事に使う】 もともと吉事に使われ、縁をのばす、命をのばす、慶びをのばすといった縁起物なので、お歳暮やお中元など様々な贈答品に使いますので、弔事に使ってはいけません。
のし(熨斗)ってどれ? これが「のし飾り」で、中の黄色い紙が「のし」です。 「のし」といえば贈答品に付ける紙だと思っていませんか? のしは、熨斗と書き、のし紙に付いているあの小さな飾りのことです。 さらに正しく言うと、あの小さな飾りはのし飾りで、その中に包まれた黄色い紙がのしなのです。
黄色い紙はアワビを模したものでして、アワビの干物を熨した(のした=のばすこと)ものを熨斗鮑(のしあわび)といい、ここから熨斗(のし) という名前になりました。
のし(熨斗)の由来 まずはのしの由来をご紹介します。 のしの使い方まで、きちんと理解できるようになりすよ。
●神様に供え、吉事に欠かせなかった鮑(あわび) 熨斗のルーツは鮑(あわび)です!
古来より吉事には魚や鳥肉のような生ものが欠かせなかったため、海産物を贈る風習がありました。 また、伊勢神宮では2000年も前からあわびをお供えするようになり、やがて日持ちのするのしあわび(熨斗鮑)が奉納されるようになりました(今でも伊勢神宮では本物の熨斗鮑を奉納しています)。 こうしたことから、神の供物であるのしあわびを吉事に贈るようになっていきます。 ↓ ●のしあわびが、めでたさの象徴として贈答品に添えられる江戸時代に入ると、のしあわびが不老長寿や長寿延命に効く薬としても珍重されるようになり、さらに縁をのばす、命をのばす、慶びをのばすなど、めでたい物の象徴として贈答品に添えるようになっていきます。 そもそもあわびはとても貴重ですから、贈り手のお祝いの気持ちや誠意を伝える最高の贈り物だったのです。 ↓ ●本物から代用品へ、やがて印刷へと変化 見覚えありませんか?これは、のし飾りをさらに簡略化した「文字のし」です。
しかし、とても高価で貴重なのしあわびを手軽に贈ることはできません。 そこで、代用としてのし飾りが作られるようになり、さらに簡略して奉書に印刷されるようになったのです。これがのし紙です。
| |
| のしが付いているから「のし紙」 多くの方が、贈答品に付ける紙を「のし紙」や「のし」と呼んでいますが、実は違います。 ■「のし」と「水引き」が付いた掛け紙のことを ⇒「のし紙」といいます ■「のし」はつかず「水引き」だけが付いた掛け紙は ⇒本来「のし紙」と呼ぶのは間違いです
のしが付いているから「のし紙」といいます。
【魚介類や肉などの生ものには のしを付けない】 のし自体が生ものの象徴なので、意味が重複してしまうからです。のしのない、水引きだけの掛け紙をつけましょう。
贈答品にのしを付けるのは当たり前…ではありませんので、気をつけてくださいね。
ややこしいです。まぁ、通常はそこまでこだわって考えなくても構いませんが、実はここからが大事です。
知らないでいると、思わぬ失敗をするかもしれませんので、きちんとチェックしておいてくださいね。
| |
|
12月16日(日)22:05 | トラックバック(0) | コメント(0) | 自己啓発 | 管理
|