日本ブライト旅行社長のブログ
 
栃木県佐野市の旅行会社社長のひとり言です。
 


花火大会の幕引きは「線香花火」

花火大会の幕引きは、決まって「線香花火」でした。

息子達のリクエストで、妻の姉が今晩泊まる。
可愛そうに義兄は、家で留守番です。
夕食を賑やかに食べ終えて、100発花火大会が始った。

家には、ライターがない。
Y所長ホームグランドである居酒屋「つむぎ」のマッチが、1箱あった。さあ!花火大会開始!
残りは、線香花火です。
 



円を描き、5人が線香花火を一斉に始めた。

風を背負って息を凝らして、まるで人の一生のような線香花火を、その儚さゆえに、いとおしむように、いたわるように一心に見つめる。
点火と同時に噴き出した炎が消えると溶けた金属と火薬がブーンと震えながら火玉を作ります。
地球のように自転しながら次第に成長していく火玉。
そこへ思い余って弾けるように最初の枝分かれが来ます。



火玉が成長してシャワシャワとさかんに枝を伸ばし始めると緊張感は一気に高まります。そこで気を抜けば火玉は惜しげもなくこよりの先を離れ、ひとつの季節に、もしくは人生に幕を引くのです。


 「風よ吹くな。もっともっと綺麗に咲け」と願いながら、何故か指先が震えています。
やがて火玉は音もなくしなやかな柳の枝となり、何の前触れもなく一筋の流れ星となって足元の闇に消えます。



夏の花火大会の終わりの流れ星。
その時、いったい何を願ったのか?
気がつけば近所のブライアンが吠えています。
冷えた桃を頬張り、そして家族の笑顔・・・。



8月9日(木)21:13 | トラックバック(0) | コメント(0) | 家族 | 管理

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