日本ブライト旅行社長のブログ
 
栃木県佐野市の旅行会社社長のひとり言です。
 


JTB、連結決算の売上高、経常利益で過去最高

 ジェイティービーの平成19年3月期連結決算(平成18年4月1日~平成19年3月31日)は売上高が前年比5.0%増の1兆2823億5300万円、営業利益31.2%増の239億3800万円、経常利益33.1%増の307億200万円、当期純利益は69.4%減の35億3500万円となった。売上高から売上原価を差し引く売上総利益は4.3%増の2955億円で、このうち国内旅行は1.3%減の1435億1900万円、海外旅行は12.3%増の1199億100万円。売上高、経常利益とも過去最高を記録している。

 経常利益が過去最高を記録したものの、純利益が前年比で大きく減少した要因は、特別損失として旅行券・商品券類に関わる引当金226億円を計上したことが要因。2007年度から引当金の計上が変更されることを受け、1年前倒しで適用することで、グループの財務基盤の安定化を図った。

 本業の旅行業は全般的に好調。取扱額ベースでは国内団体旅行が前年比1.1%減となったほか、その他商品で0.7%減となる以外、企画商品が5.4%増、総合旅行が5.0%増、個人旅行が3.2%増と取扱を伸ばした。地球博の反動も想定されたものの、手堅く需要を取り込んだ形。海外旅行については団体、企画商品、個人旅行など、全てで取扱を伸ばした。方面別でも各地域で取扱人員を伸ばしており、特に19年3月期から連結対象となったアールアンドシーツアーズが主力とするグアム・サイパンについては34.7%増と大きな伸び。特に、この方面は航空会社の減便の影響で、各社が取扱に苦戦する中、M&A効果として大きく伸ばした。

 グループ会社のうち、前年比の伸び率が良いのはTPI西日本が24.4%増、JTB中国が24.4%増、ICSコンベンションデザインが12.8%増、JTBグローバルマーケティング&トラベルが7.8%増、JTBワールドバケーションズが7.0%増、TPIが4.6%増などと続く。リテール企業ではJTBトラベランドが4.6%増、PTSが2.4%増となった。

-今期はシステム等の投資で減益予想-

 今年度も引き続き積極的な投資を計画しており、2009年度から本格投入する次期基幹システムを中心にシステム関連で204億円、店舗開設等の設備投資に45億円、事業資産として53億円、その他投資資金として3億円を予定している。これにより、平成20年3月期連結業績は売上高2.2%増の1兆3100億円、営業利益47.8%減の125億円、経常利益44.6%減の170億円、当期純利益282.9%増の100億円を予想している。


▽JTBグループ年間累計取扱人数(2006年度決算期ベース)
ハワイ 52万9651人(7.4%増)
グアム・サイパン 51万8985人(34.7%増)
北米 38万47人(2.6%増)
アジア計 167万8596人(10.8%増)
 中国 44万2033人(26.5%増)
 香港 13万1135人(18.4%増)
 韓国 43万1624人(3.7%増)
 台湾 19万3795人(7.4%増)
 シンガポール 7万8001人(1.8%増)
 その他アジア 40万2008人(5.5%増)
欧州・ロシア 53万9243人(10.1%増)
太平洋州 24万7163人(0.7%増)

全方面計 395万9357人(11.1%増)



6月3日(日)08:42 | トラックバック(0) | コメント(0) | 旅行業界情報 | 管理

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