日本ブライト旅行社長のブログ
 
栃木県佐野市の旅行会社社長のひとり言です。
 


オーストラリア大陸

オーストラリア政府観光局認定トラベルアドバイザーの私から、その魅力を紹介しましょう。

オーストラリア大陸は、古代から他の大陸と隔離されたこと、そして多様な気候のために、世界で類を見ない独自の自然や生態系、文化を育み、先住民族であるアボリジニの文化や叡智が息づいてきました。

なかでも地球の生成や人類の歴史を物語る貴重なエリアが数多く残されており、ユネスコの世界遺産としても国内16ヶ所が登録されています。そんな貴重な遺産群の中でもとっておきのスポットを紹介します。

オーストラリアと言えば、草原の中に突如現れる赤く染まった巨大な岩の山を想像する方も多いのではないでしょうか。

このエアーズ・ロックこと”ウルル”を内包する世界遺産が「ウルル-カタ・ジュタ国立公園」です。



 ウルルは高さ348m、外周9.4km。世界で二番目に大きな赤い砂岩の一枚岩です。
地上に見えているのはほんの一部分で、地下6kmの深さまで続いていると言われています。
ここではオーストラリアの先住民族であるアボリジニが2万年以上も前から今まで生活しており、聖地として崇めてきました。現在ウルルの所有権はアボリジニ達に返還され、オーストラリア政府と共同管理しています。
 ウルルの岩肌には、風の浸食によってできた巨大なくぼみや風紋、六角形に侵食された穴などがあり、朝日と夕陽の時間には陽の当たり方でその表情がどんどん変わっていく光景が見られます。
時間ごとに変わる表面の色には精霊が宿っているとも。そんな情景にひたって夕景~星空の時間帯を豪華な食事とワインで過ごすディナー・ツアーも催行されています。
 また、麓にある洞窟には、アボリジニが後世に向けて人間関係の掟や信条、精霊などを描いた壁画も多く残っています。
ウルルには急な坂道に登山路が設置されていますが、アボリジニの人々は自分たちの聖地に観光客が登ることを良く思っていません。我々はよそからきた人間であることを自覚し、アボリジニの神聖な文化を尊重するべきかもしれません。



ウルルから36km離れたところにある36個の奇岩の集まりがオルガこと『カタ・ジュタ』。
アボリジニの言葉で『たくさんの頭』という意味のこの場所は、やはりウルルと同じくアボリジニの聖地です。36の奇岩群のうちの大きな4つの岩はそれぞれ、マウント・オルガ(Mt Olga)、マウント・ギー(Mt Ghee)、マウント・ウルパ(Mt Wulpa)、リル・ウォール(Liru Wall)と呼ばれています。
 ここでぜひ行ってみたいのが、その名も「風の谷」を抜けていくトレッキング。岩間を上り下りしながら散策する6.4kmのコースは、所要時間3~4時間ほど。巨岩・奇岩が作り出す光景を存分に味わってみてはいかがでしょう。

このエリアには、5つ星を含む6つのホテルや、ショッピング・センターやレストラン、カフェなどがあります。キャンプサイトもあり、テント持参でのキャンプも可能です。



オーストラリアの最北に位置するカカドゥ国立公園は、四国とほぼ同じ面積をもつ、国内最大の国立公園。
その北部は3つの川と無数の支流が流れる緑豊かな湿地帯、乾燥した南部は荒々しい砂岩質の断層の渓谷が多く存在します。
 見どころのひとつは、なんといっても大湿原「イエロー・ウォーター」。
サウス・アリゲーター川の湿原クルーズでは、280種以上の野鳥をはじめ、美しいスイレンの群生に隠れるどう猛なクロコダイルの姿、さらに夕方になれば、大湿原を赤く染め上げる夕陽も見ることができます。



ここには40万年以上の昔から人類が生活していた痕跡があり、なかでもアボリジニが残した洞窟壁画「ロック・アート」は保存状態が非常に良く残されています。レントゲン画法と呼ばれる骨格を描き込んだ手法で描かれる壁画には、周辺に生息していた動物や、人間同士のストーリーが見事に描き込まれています。

絵で情報を伝えようとしたアボリジニたちの智恵なのですが、よくよく見ればユーモラスに描かれたシーンもちらほら。
現代人の感覚にも共通するところを発見できるのもおもしろいところですね。

写真協力:オーストラリア政府観光局
     ノーザンテリトリー政府観光局



7月17日(火)23:04 | トラックバック(0) | コメント(0) | 旅行業界情報 | 管理

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