昨年の県内企業倒産負債総額は1223億円 |
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| 2006年の県内企業の倒産件数(負債総額1000万円以上)は136件で前年より3件少なくほぼ横ばいだったが、負債総額は2年ぶりに1千億円を超え1223億円となったことが10日、東京商工リサーチ宇都宮支店のまとめで分かった。
200億円超の超大型倒産が観光ホテルで2件発生、ゴルフ場の経営破たんも相次ぐなど、ここ数年同様ゴルフ場や温泉ホテルの大型倒産が目立った。
また、破産手続きが全体の5割を超えた。
同支店は「06年は企業再生という意味でさまざまな事例がみられた年だった。
需要が後退する建設業、過剰借り入れを抱えるサービス業、薄利を強いられる販売業などは今年も倒産件数で上位となりそうだ」と指摘している。
最高負債額は、旧あさやホテルの清算会社の観山(日光市)で250億円。次いでリゾートホテル「エピナール那須」などを運営する葵地所(那須塩原市)の215億円だった。いずれも一時国有化されている足利銀行の大口取引先で、葵地所は全事業を米系出資会社に譲渡して特別清算した。
このほか粟野森林開発(鹿沼市、負債額131億円)、日光石亭(日光市、70億円)、エヌ・エス・エイ・ジェイ(大田原市、68億円)などゴルフ場経営会社が上位に並んだ。
また、ホテル鬼怒川御苑(日光市、53億円)や「宿屋伝七」などを経営するふなびき(同、36億円)など温泉旅館の民事再生法申請も目立った。
全体の件数は平成(1989年)以降では13番目で、額は8番目だった。倒産原因は販売不振や売掛金回収難などの「不況型」が123件で全体の90%を占めた。
業種別ではサービス業が40件で最も多く全体の3割。次いで建設業39件、販売業31件、製造業26件の順だった。
12月の倒産は10件、負債総額240億円だった。前月と同件数だが、葵地所の特別清算があったため額を引き上げた。
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1月11日(木)08:09 | トラックバック(0) | コメント(0) | 社長日記 | 管理
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