日本ブライト旅行社長のブログ
 
栃木県佐野市の旅行会社社長のひとり言です。
 


しゃべれども しゃべれども

■みんな、何とかしたいって思っている。
 今のままじゃ、だめだから

 97年度「本の雑誌」ベスト10第1位に輝いた佐藤多佳子さんの長編小説を、「愛を乞うひと」で日本アカデミー賞最優秀作品賞、最優秀監督賞ほか数々の映画賞を総なめにした平山秀幸さんが待望の映画化。

“感動のアルチザン”がまた1つ、観る者の心にジワーッとしみ込む作品です。

情緒溢れる東京の下町を舞台に、不器用な人間たちが、お互いを想い、共に成長し、新しい一歩を踏み出そうとする、人情と友情と愛情の物語「しゃべれどもしゃべれども」。

主演には映画単独初主演となる国分太一。そして主題歌をゆずが担当し、ラストシーンの幸福感を生き生きと清清しく盛り上げます。

人間の、日本人の奥ゆかしさと暖かさにホロッと涙するような、優しく愛おしく爽やかな感動作がここに誕生した。



しゃべれども しゃべれども 
伝えたいことはただ一つ
何かを 誰かを 「好き」 という想い 
ただ それだけ

古典を愛する二つ目の落語家・今昔亭三つ葉。
思うように腕も上がらず、悩んでいる彼のもとに、「落語を、話し方を習いたい」とひょんなことからワケありの三人が集まってくる。

すこぶる無愛想で口下手な美人・十河五月、勝ち気なためにクラスになじめない大阪から引っ越してきた少年・村林優、毒舌でいかつい面相の元プロ野球選手・湯河原太一。

ところが彼らは集まるごとに言い争い、なかなか落語も覚えない。そんな彼らをまとめなくてはならない三つ葉は、密かに想いをよせていた女性が来年結婚することを知り、また一つ、躓いてしまう。

落語は上達しない。
教室はうまくいかない。
女にフラれた。どん底の三つ葉を救ったのは、尊敬して止まない師匠・小三文の十八番「火焔太鼓」だった。
師匠の噺が好きだ。
落語が好きだ。と改めて実感した三つ葉は、一門会でその「火焔太鼓」に挑戦することを決意する。
一方、なんとか「まんじゅうこわい」をマスターした十河と村林も、発表会の開催を決める。果たして、それぞれの気持ちは、本当の想いは伝わるのだろうか・・・。



東京・下町がこの映画の舞台。
とっても懐かしい風景も度々発見。浅草寺に、演芸場、江戸川河川敷や都電荒川線、隅田川のフェリー・・などなど。近代的な街並みはないけど“今”の東京の風情が溢れてます。

もちろん風景だけじゃない。国分太一、伊東四朗が演った『火焔太鼓』に落とし噺の代表的な『饅頭こわい』といった落語のテンポや、下町ならではのコミュニケーションも魅力のひとつ。この空間にふっと居心地の良さを感じる人も少なくはないかと。主題歌のゆずの「明日天気になぁれ」もナイスマッチ!



出 演 国分太一、香里奈、森永悠希、松重豊、八千草薫、伊東四朗、占部房子、建蔵、日向とめ吉ほか   

国分太一というアイドルが主演しているが、ステレオタイプの主人公の青春ストーリーとは一味違う。

平山秀幸の演出は、夢を追いかける裏側にある苦しみと喜びを、地に足のついた視点で丁寧に描いている。

落語という、若者文化の中心から外れた伝統芸能と、それを取り巻く下町の風景。これが、誇張されず、かつ、いい風景を切り取っているのが嬉しい。

国分太一の落語も、撮影が進むごとに上達していったのがよく分かる。これを観て、落語の艶っぽい魅力に触れるファンも多いのでは? 

ベテラン、伊東四朗の落語もさすがだが、子役の森永悠希のこまっしゃくれた噺家っぷりは見事。将来が楽しみだ。

監督は、『愛を乞うひと』で絶賛された平山秀幸。



4月30日(月)20:31 | トラックバック(0) | コメント(0) | テレビ・映画 | 管理

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