日本ブライト旅行社長のブログ
 
栃木県佐野市の旅行会社社長のひとり言です。
 


Qちゃん!!

Qちゃんこと高橋尚子選手が惨敗した。東京国際女子マラソンは19日、来年夏の世界選手権代表選考会を兼ねて国立競技場を発着点とするコースで行われ、2連覇を狙った高橋選手は、3位に終わった。土佐礼子選手が2時間26分15秒で初優勝して代表入りを確実にし、尾崎朱美選手が2位に入った。高橋が日本人選手に敗れたのは、初マラソンの97年大阪国際以来2度目のことだが、レース後には引退の可能性をきっぱりと否定した。

 冷たい雨が高橋の体力と気力を奪っていった。弱々しい足の運び、苦しげな表情。22・3キロで手袋を外し、31・5キロで帽子を取った。自らを鼓舞するパフォーマンスだったが、実らなかった。「ありがとうございました」。3位でゴールした後はスタンドに手を振ったが、体温を奪われたその体は真っ白だった。

 ペースメーカーがレースをやめた後の27キロすぎから、高橋と土佐の一騎打ちとなった。高橋は影のように土佐の後ろにつけていたが、30キロすぎから急激に失速。39キロすぎには尾崎にも抜かれた。上り坂の35キロから40キロの5キロにかかった時間は何と21分23秒。歩くようなスピードで完走するのが精いっぱいだった。

 「やはり練習がものをいうし、自分に返ってくるもの。何を言っても言い訳になってしまうが、最後の1週間でハプニングがあった。レース前の4日間は走れなかった」

 実は左ふくらはぎを痛めていた。9日に高地合宿を行った米ボルダーから帰国した直後の13日、千葉県内でランニングをしていた時、路面の斜面でバランスを崩して左ふくらはぎの筋を痛めた。この日は痛み止めの薬を2錠のんで強行出場。最初の5キロを16分30秒のハイペースで通過すると、先頭集団の中で土佐をぴたりとマークした。だが、その左ふくらはぎが28キロ付近でしびれだした。

 「順調に練習を積んできた土佐さん、尾崎さんは強かった。(ケガも)実力のうち」。昨年5月、小出義雄氏の下を離れ、トレーナーらと4人でチームQを結成。昨年は同じ東京で復活優勝を遂げたが、真価が問われた2年目は惨敗した。ボルダーでは5年分の練習日誌をめくり、自分でメニューを組み立てた。トラック練習も6年ぶりに取り入れ、未経験の4500メートルの高地を走った。「体の声を聞きながら走った」が、もう34歳。若かった頃の勢いはない。今まで必要なかった練習後のアイシングも行うようにしたが“監督兼任”故に思うようなメニューが組めなかったのも事実。最終調整に失敗したことが致命傷となった。

 今大会で優勝し、世界選手権でメダルを獲得し、北京五輪の出場権獲得という青写真は崩れた。しかし、引退の可能性はきっぱりと否定した。「1回の失敗ではあきらめない。これをバネに必ず北京に挑戦する。引退はないです」と早ければ来年3月の名古屋に出場する可能性も示唆した。今後の道筋について聞かれ「簡単にはいかない。みんなをハラハラさせることが多いが、これが第1章かな」。高橋の愛称はお化けの「Qちゃん」。人間離れした精神力で再起を懸ける。



11月22日(水)22:14 | トラックバック(0) | コメント(0) | 社長日記 | 管理

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