松老被五雲 |
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| 松老被五雲
不老不死の仙人が住むと言われる山に湧き上がる、五色の雲。それらと老松が対峙する光景は、不老や長寿などの吉祥を表すものである。
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| 立花大亀老師 ■人は一生かかって自分の道を歩まなければならない。 後戻りの出来ない、やり直しの効かない道、それはまた自分の力だけで選ぶことは出来ない。 多くの縁の働きや、大きな時代の流れの中で、どうしても歩まなければならなかった道‥。 時には苛酷で生き難く、満身創痍となっても、誰にも頼れない孤独を生きなければならないこともある。 そして人を恨み、世間への忿懣に心乱れることもある。 「人は転ぶと石のせいにする。石がなければ坂のせいにする。そして、坂がなければ履いている靴のせいにする」。人は、苦しいとつい、自分の人生の責任を他に転嫁してしまう。でもそこに救いはない。 真に自己を救う道は、外ばかり見ていた眼を自己の内側に向け、自分の心の向きを廻らせる宗教的廻心(えしん)の世界しかない。 自分のみが正しく善であると思っていた心が転じられ、愚かな自我に妄執していた自分が照らし出される。 人生での苦労は何一つ無駄はなく、過去の一切が総がかりで私一人を生かしめんと働いてくださっていることが、その時初めて解る。
■正義感、使命感、危機感、いずれもEnergyになる一方でしんどい生き方でもある。 しかし、「従流志不変(流れに従い志を変えず)」立花大亀、「咲くも無心 散るも無心 花は嘆かず 今を生きる」坂村真民などの書や詩に触れていると、自然と己の心が定まっていく。 Made in Japan が見直される時代。 言葉も様々‥
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1月6日(土)00:29 | トラックバック(0) | コメント(0) | こころに残る言葉 | 管理
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