旅行決済新時代に |
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| 旅行会社最大手のJTBとクレジットカード最大手のJCBが30日、旅行やカード事業の包括的な業務提携を発表したのは、カード決済のノウハウを得たいJTBと、カードを利用する海外旅行客の顧客基盤を獲得したいJCBの思惑が一致したためだ。
JTBの佐々木隆社長とJCBの信原啓也社長は同日、都内で共同会見し、「旅行決済はカードや携帯電話を利用する時代が来る」(佐々木社長)などと提携の意義を語った。
JTBは今後、インターネットを活用した旅行商品の販売を増やす計画で、クレジットカードの代金決済に関するノウハウを得る狙いがある。5500万人の会員を誇るJCBのカード顧客を取り込めれば、旅行事業の拡大にもつながる。
一方、クレジットカード事業は、普及が一巡して市場が飽和しつつある。JTBはカードが欠かせない海外旅行客を多く顧客に持っており、提携により、JCB側も新たな利用客を取り込むことが可能になる。
両社がまず統合するギフト券事業では、ブランド力を高め、売り上げを2005年度の1100億円から10年度に1350億円まで拡大したいとする。旅行や娯楽商品の企画・開発事業の統合なども進める予定で、異例の組み合わせによる提携の成果に、注目が集まりそうだ。(有光裕)
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5月29日(月)14:52 | トラックバック(0) | コメント(0) | お知らせ | 管理
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